教室に入るともう授業は始まってるみたいで先生に怒られた
目はギラギラしててキモいったらない…
やっぱ男の先生ってヤダ。絶対なにかしらエロいこと考えてるよ
説教が終わりあたしは自分の席につく
隣の前田くんが不思議そうにあたしを見てるけど、そんなん気にしない
『志穂〜?なんかあったの?』
『…なにって…なにが?』
『だって授業遅刻するなんて志穂超珍しいもん!!』
興奮しながら机を叩いたから先生に注意された輝…
前の席の輝が怒られあたしの斜め後ろの未夜は笑いをこらえてる
はは…ごめん輝
心の中で謝っていまの授業のノートを開く
『あれ…?な…い?』
机の中を見るけどそれらしき教科書は見つからない…
もしかして…忘れちゃった?
それはそれでいつもなら別に問題ないんだけど
今日はさっきひどく怒られたばかりで、とても言える状況ではない
あたしは先生が笑っていた未夜を怒ってる間に
『前田くん?教科書見せてくんない?』
隣の秀才前田くんに助けを求めた
あたしに話しかけられびっくりしたのか目を丸くする
でも頭がいいからこの状況に気づいて優しく笑い机を近づける



