私の敵はチビ会長






あたしが黙って抱き着きまわした手を緩めないことに驚いてるらしい会長は

バタバタしてて

ドクドクと会長の細いけど筋肉質の胸から回してる手に伝わってくる


顔、真っ赤っ…



焦った顔で振り返ると、

抱き着いてるあたしを見た瞬間目を丸くした


会長のアーモンド型の瞳と目が合う




『なっ!!///し、志穂!?なにしてっ…』

『し!!黙って!!!』




せっかくあたしの名前を呼んでくれたのに、


あたしは会長の声を無理矢理遮断する





そりゃ、


聞きたかったし

嬉しかったけど…




これ以上この状態で、会長と話すと緊張してだめになりそうだから…



会長ごめんね。




ずるいって言っていいよ?


会長の話聞くまえに、

傷つく前に言っちゃうんだから