私の敵はチビ会長






元気に振る舞うあたしに安心してか分からないが、龍而はそれでも満足したように微笑む




あたしも龍而が喜ぶように一生懸命食べまくった





途中何度も龍而の顔色を確認しながら食べるそれは…






あまり味がわからない









『龍而もたべて!!』



食べるあたしを見ているだけだった龍而に


あたしは不意打ちにクレープを乗せたスプーンを龍而の唇にぶつける




『ッ!?…ちょっ』

『食べてないじゃん?だから食べさてあげるっ!!』

『…///じゃあ、遠慮なく…』





戸惑っていた龍而もあたしのニコニコ笑顔に根気負けして口を少し開く


あたしはその隙間にうまくスプーンを差し込み、またそのスプーンでクレープを食べた



驚く龍而だったけど、



あたしはスプーン一個しかないし、このクレープすくわないと食べれないし…



そう思って気にしない











クレープを全部完食して、龍而とのみやっちにかんする話のなか



あたしはチラッと時計を確認する















やば!!


もう時間が5分もない…





時計に眉を潜めて怪訝そうにするあたしに龍而が無表情でつぶやく











『…誰かと…待ち合わせしてんの?』

『へッ!?…そんなこと、ない。』





否定になってない…



自分でも薄々気づいく







だけど、龍而に会長のこと話すのは駄目だと思ったんだ



龍而は会長のこと敵意してるみたいだし…










『ふぅ〜ん』とそっけない返事をすると、考え込むようなそぶりをする龍而


あたしは焦るような目で龍而を見つめる












『…そういえばさぁ…さっき言い忘れたけど……』