私の敵はチビ会長






『…なに?』

『…なんでも…あ!!』



毎度のように否定しようとしたとき、

多彩に光り輝くモノがあたしの目に飛び込んてぐる






あたしは手を繋いだままそれがある店まで龍而を引っ張っていき、



戸惑う龍而をよそにその光に夢中になる









そのライトアップの光が照らすのは様々な色や形のペロキャン




釘付けになってペロキャンを食い入るように見るあたしを龍而は見ると


ペロキャンが展示してあるカバーミラーを睨むように見つめる







あたしにすら聞こえない程の声でつぶやく









『これッ…ちび男が食ってた…』







そこまで言い終わりそれ以上は俯き言わなくなった龍而



でも、あたしは気にすることなく興奮しながら繋いでる手を引っ張る






『か、買いたい!!よってもい?』

『……いいよ。』





間を開け複雑な表情をする龍而




だけどあたしは龍而の手を引き甘い香が漂うカラフルな色で塗りたくられた店内へと踏み込む





そこにさあたしの目を引くたくさんのペロキャンがあって

それはそれは楽しい










『あ!!あれ、美味しそう♪』




大声を叫びながら手にとったのは黄色の星型があしらった紙袋のペロキャン




すごく美味しそう、


袋ごしにも甘く酸っぱい匂いがする








ちょうど会長のイメージにピッタリ!!





あたしはその飴を手に持つと黄色飴のすぐ横にあった赤い飴にも手を伸ばす



赤い飴からかすかに匂ってくんのはさくらんぼの香





あたしが好きなフルーツ










『決まったぁ!!』

『はいはい…。今行く』




そこら辺の飴を物色をしていたのにあたしからの呼び声に反応してくれる



離された手でペロキャンを2本見せつけるとあたしは得意げにレジへ持っていく