私の敵はチビ会長




『ちょ!!?///なに、なにやってんの!?』

『え……もったいない、から』





ガタンと机を叩いて立ち上がるあたしに龍而は不思議な顔をする


それが当たり前のような顔





あたしは龍而の冷静さに勢いをなくし、静かに腰を下ろす


そして黙ったままスプーンを掴むとあと三分の①ぐらいしかないオムライスをつつく




龍而は今度はニコと爽やかに笑うとオムライスを平らげた





『…志穂はゆっくり食べていいから。』

『はぁ〜い』



優しい声に安心してあたしは自然に返事をしてオムライスを食べる





…ていうか


こんな時間にオムライスなんて丸々食べて、クレープ食べれるかなぁ



あたし最近、けっこう胃ちっちゃいんだよね






そう思ってはいてもあまりの美味しさに全部平らげてしまった


お腹をさするとパンパンで正直やばいと焦るあたし























その後、たくさんクラスのこととか世間話をして盛り上がり


しばらく店に留まった









龍而と話すと楽しくていっぱい自分の思ってること話せたし、


龍而が聞き上手ってこともあるけど…



担任の悪口をたくさん言えた











『…どうする?そろそろクレープ屋行く?』




話の区切りがついた頃龍而が水を飲むあたしに聞いてきた




少し考えたけど、

ここに長くいるのも皆に迷惑だし、出よ














あたし達は康晴さんや玲の生暖かい視線を受け、


気まずい中で手を繋いで外に出る







さっきまで冷たかった指先が龍而の体温によって温められていく


それが心地好くて、あたしは笑顔で龍而を見る



あたしが見ると絶対龍而と目が合ってそれがとてもこがゆい