私の敵はチビ会長









『どうしたの?』

『志穂、あのね…王様っていつ手をあげるの?』




そう言ってあたしに【王様】と書かれた棒を差し出した



あ…


王様だ!!



てことは、輝が王様!?



ポケと屈託のない顔をしている輝を見てるとあることに気づいた






もしかして…


被害にあわないですむかも!!!!







あたしはニヤリと笑みを零すとヒソヒソ声で輝にあることを告げる



最初輝はびっくりしてたけど軽く承諾してくれて


王様として手を挙げた







よし!!


これで今回もあたしに被害がこない!!





ニヤニヤしてたらさっきまでこっちなんか全然見てなかったくせに、


会長に見られて変なものを見るような目で哀むられた





ッ!!

こっちなんか全く見てなかったくせに!!

そんな顔で見るな!!



本当はすごく嬉しいという気持ちには気づかないふりをする




あたしと会長に火花が散ってるとき、


輝が次の命令をだした








『じゃあ…1番と9番が頬っぺちゅーは?』

『ッ!?ちょ、輝!?』




表情と言ってることが全く噛み合ってなくて拍子抜け


思わず声にだして叫んじゃった…






そ、それにしてもびっくりした…


純情輝がそんなこと言うなんて…




いくらあたしの番号当てないって約束してても、


ドキドキが止まらない


もしこれが自分だって思ったら心臓もたないと思う









乱れた息を整えようと胸に手を当てたとき、


隣に座っていた会長がスッと立ち上がって歩いてく






え…なに?


どうしたんだろ



トイレとか?







そんな歓楽的に考えていたのに…




これから起きる光景に釘付けになって目が離せなくなってしまった