ーーーーーーー5分後
『ね、郁楽しい?』
『…………う…ん。』
『なんだその間?俺のうえに乗ってんだから楽しいよな!!』
水城さんの厳しい質問にハハと苦笑いを零す郁さん
その顔色はよくなく、青くて…
多分理由は…
欄さんのひざ枕だからだと思う
あたしはその様子を見ていて、だんだん王様ゲームの恐ろしさに気づいてきた
…番号の見極めを間違えれば、こんなに悲惨になるんだ…
唾をゴクリと飲み込む
あと10分やらないといけない郁さん達を残して
あたし達はゲームを再開した
やりたくはなかったけど、乗った船だしやらないと!!
妙な責任感が湧いてきてあたしはもう一度棒を抜く
今度はさっき以上に緊張した
どうかっ…
どうか…
王様でありますように!!
【7】
数字を見た瞬間ガックリと落ちていく気持ちと肩
王様だったら被害から免れたのに…
7という一見ラッキーな数字に不信感を抱きながらまた王様登場まで待つ
チラッと横目で確認するあの人
どうしても気になる…
さっきから頻りに会長の棒を覗こうとしてるけど、
会長は優さんと話ていてそのたびに棒を動かすから狙いが定まらない
ッ!!
じっとしろって!!
一人でいらついて怒っても会長には届かないわけで…
あたしは諦めて、よこでキョロキョロしてる輝に話かけた



