そのまま優さん、欄さんとチャクチャクと自己紹介が終了し、
参加してないのは進くんと葉月先輩だと判明
葉月先輩はやる気満々だったけど、ウトウトして寝ちゃったらしい
まぁ
幸せそうに寝てるから誰も強引に起こせないらしいけど
あぁ…
あたしも寝ちゃえばよかった
後悔をしつつも一応持った棒を確認する
あたしのは3番で王様じゃなくて良かったのか悪かったのか…
皆が王様じゃないのを悔しがってるなか一際派手にその声は響く
『よっしゃ!!俺の時代じゃー!!』
勢いよく立ち上がって足をドタバタ踏み鳴らすのは郁さん
会長達がどんよりした視線で見てるのにも関わらず、
嬉しそうに踊りまくってる
郁さんか…
潰れたと思ってたのに…
変な命令されないかドキドキしながら待つのはけっこう苦痛
てか、疲れてくる
『平伏すがいい!愚民ども!!』
『『『愚民はおまえだ』』』
会長と水城さん、それに千架くんまで揃ってツッコむ
これだけいるとさすがに一人じゃ不安なのか郁さんが小さくなっていく
確かに怖いもんね
とくに水城さんが一番怖い…
さっきの声を思い出すと
あたしまで身震いして怯えるはめになってしまった
『う〜ん…』
しばらく顎に手を当てて唸っていた郁さんがなにかを思いついたのか顔をあげた
その顔はイキイキしてて、絶対なにかしょうもないものっ思ってしまう
『俺からの命令は…5番の人にひざ枕してもらう!!』



