私の敵はチビ会長





『ご、ごめん…。あたし、今日…』



バンッ



ビクッと肩が揺れる




『……俺、今日帰る』



机を叩く音が響いてまた空気が重くなる




会長は怯えるあたしの顔を一瞬見ただけですぐに反らして生徒会室を出ていってしまった





『…か、いちょ?』



もう届かない声。


出て行った会長には聞こえるはずもない。



近くにいても聞いてくれないかもしれないけど…




会長が出ていった扉をじーと見つめる皆。


その顔には笑みはない




…あたしのせいだ。



『…みんな。ご、ごめん!』


深く頭を下げてあたしはみんなに謝った



みんなの仲をグチャグチャにして…あたしがここにいて…

気まずい雰囲気に耐えられず俯く




『いいよ、気にするな。』

笑って言ってくれる優さん

『恭も困ったもんだねぇ〜♪』


気にしてない様子の進くん

『はは…恭哉はぁ、不器用だからさぁ?』


お母さんみたいな沙織


『…たく。なにやってんだか?ガキめ…』


なぜか毒づく葉月先輩




みんなの優しさが伝わってくる。


直接にはしないし、言わないけど…



みんなはすごい優しいんだ笑って全部包みこんでくれるような




でも、あたしはこの優しさに甘えてばかり

いまだって…安心してる場合じゃないのに



グッと拳を握りしめると、
あたしはまた頭を下げる




『ごめんなさいッ!!あたし…会長探してきます!!』



みんなの表情も確認しないまま、あたしは生徒会室を勢いよく飛び出す



ごめん…みんな

わがままばっかで…