冷たい目で視線だけ動かしてあたしを見つめる会長
いつもと違う雰囲気にびくついてしまう
怖い…
反射的にそう感じた
そして困惑と苛立ち、不安が心を支配していく
なんで、そんな顔するの?
あたし…なにかした?
会長に…なにか迷惑かけた?
さっきだって…
会長が勝手に入ってきただけじゃん。
あたし、なんにもしてない…。
だからそんな顔しないでよ
『あ、あたしが…どこにいようが、会長には関係ない。』
『てか、会長だってあたしになにも話してくれてないから。ここで働いてること…だからあたしも話す義務ないし。…そういうの、迷惑ッ!!』
なに、強がってんの…
自分に嘘ついたってなんにも強くない
会長の反応が怖いくせに
…手が震えてるよ
小刻みに震える手は握る力もなくて、力無く垂れてるだけ
本当はいますぐにでも、座り込んじゃいそう
怖くて、立ってられない
会長と会えて本当はすごく嬉しかった
しばらく見てなかった会長は少し大人びいてて、かっこよかった
当たり前のように助けてくれる会長がすっごく愛しくて…
このまま、前みたいに戻れるってそう確信していた
だけど…
いまそれをあたしは、自分の手で壊した。
会長にひどいこと言った
感情にまかせて思ってもないことまで溢れ出した
会長の顔を見るのが怖くて俯くあたし
手だけじゃない体中が連鎖反応でも起こしたように震えるんだ
会長…
ごめん。
いまの…違うんだよ



