と、とにかく…
男の子になりきればいいんだ。
今日だけだし、うん。
そう決意して今度は真っ直ぐ顔を向け、笑顔を作った
郁さんに教えてもらった通りに…
『チョコシフォンください!!』
『私はいちごで同じやつを』
あたしが微笑むとさっきまでぼーとしてた女の子達が笑顔になって答てくれた
…なんだろう
この感じ…。
すっごい嬉しいよ
『かしこまりました。少々お待ちください。』
『『はぁ〜い♪』』
元気よく返事をしてくれた女の子の笑顔が目に焼きつく
目を丸くしてじっと見ていると、首を傾げていた女の子達が急に吹き出す
『な、なんでしょう!?』
『なんでもないよぉ♪あ、そういえば名前は?新入りさんよね?』
『…えっと…志穂といいます』
『『え…?』』
いきなりの質問に戸惑って思わず本名を言ってしまった
案の定驚く女の子達
や、やばッ!!
背中にひんやりと汗が伝わるのがわかる
急いで沙織を見るとすぐ横に郁さんがいて、あたしの視線でなにか分かったのかこっちに来てくれる
でも、それより早く来てくれた人がいた。
『こいつは…柊帆です。よろしくやってください?』
聞き慣れた声が困惑してたあたしの脳を一気に停止させた
だけど視界だけは鮮明で、席に座ってた女の子達がその人を見て悲鳴を上げる
『きゃ〜ッ!!///な、なんで!?』
『やぁ〜ッ!?///やっば!!本物!??』



