それから30分ぐらい郁さんは熱心にあたしに一から教えてくれた
郁さんの教え方はうまいのか、楽しくてどんどん頭に入っていく。
おかげで短時間で全部覚え切れた
…
それにしても、やっぱここかっこいい人ばっか…
康晴さんもかっこいいけど郁さんも十分イケてる
後は会長がいれば…
似合うだろうな…。
俯いてたあたしはゆっくり郁さんを見ると、小さく微笑む
不思議そうな顔して首を傾けてあたしを見上げる郁さん。
疲れたのかイスにもたれ掛かってるから自然と上目遣いになっている
『あ、あたし…』
『あんた、欄と付き合ってんだろ?』
…え?
あたしが話だそうとした言葉は掻き消されあたしは困惑する
ゾクッとするような低い声とその内容に声がでない
あ、たしと…
欄さんが…
付き合ってる!!!??
『う、そ…?』
大きな声を出したいのに声にでない
そんな、噂が…あるの?
あたしは目を見開いて郁さんをじっと見つめる
郁さんは至って平然そうにあたしの反応見て笑ってる
会長に似てる
あたしは直ぐにそう思った
人を混乱させてそれが自分のせいだと知ってて楽しそうにしてるんだ
人を馬鹿にして笑うところもそっくり…。
だからあたしも負けたくないって余計思った



