コンコン
『『失礼します。』』
おそるおそる中へ入ると、さっきの男の子、康晴さんが立っていた
そしてあたし達が中へ入るのを確認するとニコッと微笑む
その愛想の笑顔に胸がチクンと反応した
『お疲れ様てございます♪…いまから接客に入ってもらおうかと思いましたが、少し勉強が必要ですね♪』
え゛…?
笑ってるのに、康晴さんの表情が怖い…。
声も思い過ごしかもしれないけど、低くなったような…
お、怒ってらっしゃる…?
重い雰囲気に苦笑いしていると、康晴さんは一歩前に歩みあたしに笑いかける
『…とくに、志穂様でございます♪沙織様は別のスタッフと接客について学んでください♪』
『はぁ〜い♪かしこまりましたぁ』
康晴さんに褒められて沙織は意気揚々と慣れない敬語を使いながらでていった
…なんでそこ敬語?
どんどん適応してく沙織に唖然とする
『それでは志穂様♪私は先ほど呼ばれてしまいましたので、別の者に指導させます♪』
『はぁ…』
『返事は、はいかかしこまりましたです♪』
『え、はっはい!!』
『では、失礼いたします♪係の者をお呼びいたしますね♪』
部屋から康晴さんがでていったのを確認して、あたしは溜息をつく。
…こんなにきびしいとは
正直、接客を甘く見ていた



