…みんなあたしのことなんて、気にしてないよね
あたしはゆっくりとベンチに近づき龍而の隣に座った
『……志穂は部活なにか入らないの?』
『…うん、入るとめんどくさいことになるから』
『はは!!すれてんな。めんどくさいってなにが?』
可笑しそうに笑う龍而だけど、あたしにはなにが可笑しいのかわからない
だけど龍而が笑うとあたしもつられてしまうから不思議
『…すごい数の助っ人頼まれるんだ…一つの部活に入ってるのに…それが嫌で。』
『なにそれ!?てことは運動神経めっちゃいい?』
『まぁ…』
『志穂頑張ってんだな!はぁーいいな!!俺人並みだから、そういうの憧れる』
っ!?
驚いて目を丸くするとあたしをみていた龍而もびっくりする
…そんなこと言われたの初めてかも
みんなすごいとは言うけど、誰も認めてくれなかった
利用するだけしておいて…自分はなにもしなくて…
頑張ってるなんて誰も言ってくれなかった
『志穂?』
『あ!な、なんでもない!!そうだ!龍而はなに部?』
『え…俺はサッカーだけど』
『わぁ〜♪すごいね!!』
思ったまんま素直に自分の気持ちを笑顔で言うと
急に顔を片手で覆う龍而
なに?
不思議に思ってのぞきこもうとするとプッという音が聞こえた



