私の敵はチビ会長







『きゃっ!!』

『…そんなに驚かなくても…。』

『え…ご、ごめんなさい』



なにやってるんだろうあたし


強い力で引っ張られたもんだから、ついびっくりしちゃった



顔が赤くなるのを感じ俯く



あたしが俯いていると進くん達が優さんの存在に気づいて近寄ってきた




『あれ〜?優じゃん!部活は?』

『いまから。てか、おまえらなんでいるの?』

『バスケ部見に来たんだよ!!』

『は?くんなよ…あと欄、沙織よろしく寝てるから』


そう言うと優さんは沙織をヒョイと持ち上げ欄さんに渡す


それを欄さんは驚きながらも受け取ると、沙織をお姫様抱っこしてどこかに運んでしまった




沙織…寝てたんだ

通りで反応がないわけか




『じゃ、俺いくわ』

『あ、優!!このこと恭哉には内緒ね?驚かせたいから』



なにを企むようにニンマリと笑った葉月先輩に優さんは目を細める



そして返事の変わりに後ろを向いて歩きながら手を振った




…かっこいい


あたしは自然とそう思っていた




『?…なにぼーとしてるのよ?早速見に行くよ!?』

『あ…はい!!』



楽しそうに走っていく2人の後をあたしも可笑しくて笑いながら追いかけうとしたとき



『…志穂?』



低くのびる声があたしを呼ぶ



反射的に名前を呼ばれて振り返ったあたしは目を見開いた