私の敵はチビ会長






『なに!?病気って!!』

『へ?…狂犬病??』

『な、最低っ!!』

『…うっさい。』




あたし達の言い合い…。


子供っぽい…



でも…こいつに言われると…めちゃくちゃムカつくっ!!



ほとんど初対面の人に…狂犬病?



死ねっ!!!!


あたしは会長を力いっぱい睨む






『プッ…』

『なに笑ってんだよ?…進』

『いや?別に♪』




笑いをこらえながらシラを切っている進くん


な、なんで笑ってんの?




会長は機嫌が悪そうに進くんを見てる




『あ…そういえば…俺達自己紹介しったけ?』




会長の視線を無視して、あたしのほうに首を傾げて聞いてくる




ドキッ



聞いてきた進くんの表情はあどけなく子供っぽいけどどこか大人びていた





うわァ〜…


改めて見ると…めちゃくちゃカッコいいじゃん




ちょっとぷっくりとした唇に大きく優しそうな目が柔らかそうな茶色の髪にあってる





『志穂ちゃん?』

『…え?…あっはい!まだです!!』




進くんの顔に見とれてて返事返すの忘れてた!!



ボぉーとしてたから変な子って思われたかな?


『そっか♪俺は、花月進です!よろしくね?』

『あ、あたしは小出志穂です!!よろしくおねがいします!』

『あはは。そんな固くならないでよ?一応同い年なんだからさっ♪』




え?

同い年?




会長の場所を無理やり奪いとってソファーに座った進さんはあたしに笑顔を向けた




『てめぇ…。いい加減に…』

『同い年って…高1ってこと?』




怒りそうな会長の言葉をさえぎって聞いてみる