私の敵はチビ会長








〈志穂〉





あたしの目の前ですっごいスピードで消えていく会長

それはまるで、ボルトさながら




会長…運動神経いいんだ


妙に会長の足の速さに感心して、あたしはなんの感情もないままその場を後にした



もちろん、会長から投げられた黒色のジャケットを片手に















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『はぁ〜…。いい湯だった』



お風呂に入ってすっきりと清潔になったあたしは髪を拭きながらソファーにちょこんと座る


それもぼろくて、ギシギシいってて気分はよくない



まぁ…それより気分がよくないのがほかにあるんだけど…






『…なに!?あれ!!』



急にやってきた興奮にあたしのいらつき度はすでにマックス


大声を荒げて怒り出す




『会長がおいてったじゃん!!なんであたしが怒られるの!?しかも人のくしゃみで笑うなー!!』



思ったことが次々とでてきて自分でも制御できないくらい

せっかくお湯につかって汗をおとしたのに、またかきだすしまつ





それにしても!!

会長なに怒ってんだろ?



朝からイライラしててさ、あたしに当たってばっかじゃん…


せっかく木に一緒にいたときは笑ってくれてたのに…

さっきは一回も笑ってくれなかった




怒っていたあたしは今度はしょんぼりしてうなだれる


会長がわるいんじゃなくて、あたしが悪いんだと思えてくるよ







すっとソファーをたって、ケータイを見てみた


あったのは、沙織と欄さん、葉月先輩と輝





会長は…


最後の1つを開いてみると、それは前田くん