『〜っ!!ちょっと!!』
あ〜!!
めんどくせぇ!!!
でもどこかで声をかけられるのを望んでいたのかもしれない
その証拠にすこし笑いが零れる口元
ゆっくりと振り向くとさっきより顔を数段赤く染めた女の姿
間違いなく…志穂
それが面白くて思わず笑ってしまった
『ちょ!!なに笑ってんの!!?』
『あははっ!!ごめん、ごめん。どうぞ、木登りを続けてください?』
そう言ってまたもや立ち去る俺
こんなことして楽しんでるって…
そうとう性格悪いな
『だから!!待って!!』
『なに?』
わざとそっけなく顔だけ後ろに向け首を傾ける
それを見てまた顔を赤くする志穂は本当におもしろい
一向に戻ってこない俺に嫌気がさしたのか志穂が大声で怒鳴り始めた
『ちょっとここ来て!!』
『は?なんでだよ』
『いいから!!ちょっとだけだって!!』
だから…
なんでそこでまたトマトみたいになるわけ?
そういうことされると、俺ケータイ取りに行けないじゃん
ここから動けないのを志穂のせいにした俺はめんどくさそうに木の下まで来た
下から俺が見上げるとなぜか志穂は顔を隠す
なに?
俺と目合わせたくないわけ?
『なんでそっちむくんだよ!!』
『はっ恥ずかしいじゃん///もっとあっち行ってよ!!』
なにそれ?
志穂がこいって行ったくせに…
ムカついた俺は志穂が登っている木からう〜んと遠くに行ってやった
すると、またこっちに来いとわめく志穂
…意味わかんね。



