私の敵はチビ会長





なんか納得…しちゃダメか…



だって生徒会っていうのはエリートが集まるんでしょ?



……ダメじゃん。



あたしは会長の言葉を聞いて自信が消えていく




『しかし…おっせえな…』

『なにが?』

『沙織達と進だよ』

『沙織と欄さんはさきかえるってさ』

『はぁ!?』




さっきまでイライラしてソファーに当たってたのに今度はあたしに当たってきた



ちょ…近づくな…



なんか近づいてきた生徒会長本人は焦ってて気づいてないみたい



だけど…それは近いでしょ?




距離は顔半分ぐらいしかない…


いまの会長の顔ならケンカしてた頃にいっぱい見慣れてるけど…




眉間にしわをよせて目を細める睨み顔のこと




『帰ったってなんだよ!?』

『知らないよ。メールがきただけだし…』

『いつ!?』

『さっき』




驚いた顔でこっちをみている生徒会長




なにその顔…面白い!!


あたしはプッと笑ってしまった




目を見開いて固まってる姿はさっきまでの生徒会長からは想像もできない…。




『もっとはやく言えよ…』
『あんたのほうにも届いてると思って』



てか届いてなかったの!!?


『…かぁーっ!!マジかよ…』



ショックを受けたみたいでソファーに倒れこむ会長…


その顔にはなぜか安心したって感じの表情




ププッ…


おかし…。



またもや笑いを零すあたし




『あいつら殺す……。じゃあ俺らがここに居るいみねぇじゃん…帰ろ?』



いまの顔けっこう怖かったよ?



冗談混じりの言葉だったけど




眉間にしわを寄せてる顔は低い声とマッチして超怖い…。




『そうだね…』



やっと帰れる〜!!


そう思った瞬間…






バンッ





生徒会室のドアが勢いよく開いた



あたし達は放心状態で動けない…