私の敵はチビ会長






『で?はなはなんでここにいるわけ?』



今度は沙織に同じように聞いてる


沙織は一瞬固まったけど、もともと気が強いから負けじと睨んでる




『その子、恭哉と志穂が抱きついてる写真勝手に偽造して黒板に貼りまくったの』

『…は?なに、はなそんなことしたの』

『…うぅ…』

『ふーん。あのさ〜はな、お姉ちゃんの顔つぶすようなことすんなってあれほど言ったよね?忘れた?』

『…ごめんなさい。』

『理由、あんだろ?言ってみろよ。』



こ、怖いんですけどーっ!!?


不良のような口調と雰囲気は周りにいるものさえ圧倒するほど…。


はなちゃんは可哀想に小さくなって震えてる



さすがにかわいそすぎて、少し助けてあげようと思ったらはなちゃんが震える声で語り始めた





『だって…亜姑っち、あの会長さんのこと好きなのに、あの会長さんとこの人がイチャイチャしてるから…邪魔してやろうかと思って…。』

『っ!!?いっイチャイチャ!!?してないよ!?』

『してたじゃんっ!!』



反抗するあたしにもっと大きな声で怒鳴ってくるはなちゃん


なにも言えないあたしにはなちゃんは勝ち誇ったようにフンッと鼻を鳴らす



…ムカつく!!



『コラ。なにやってんのよ。とりあえず理由は分かったわ…まぁそんなことだろうと思ったけどね。あんたすぐ家帰っていつもの学校行きな?ここのじゃないからね。』

『え…でも、亜姑っちが…』

『亜姑のことはうちに任せなさい。それとこのこと亜姑に言わないでよ?亜姑ショックうけるから…』

『うん…。分かった。おい!!これほどけピンクヤンキー!!』

『はぁ!?それ私のことっ!?』

『そうだよ!!さっさととけ馬鹿!!』