私の敵はチビ会長







安心したその時、ジャリという音ともに人の気配がした


『良かったね!!亜姑ちゃんだっけ?』

『え…』



突然現れたなぞの声に全員固まる


それは亜姑の後ろから聞こえてきて亜姑もあたし達を見ながら青い顔をしている


あたしはちょうど亜姑の前にいて、その声の持ち主の顔が見えた





『え…沙織っ!!?』

『きゃーっ!!志穂じゃんっ!?おひさぁ♪』



おひさじゃないわっ!!


いままであたしがどれだけ心配してたか…



と、いうのはあたしの心の中だけで思っていて体はもう沙織に抱きついて涙を流していた



久しぶりに感じる沙織のぬくもりと匂い。


子供みたいに抱きつくあたしに沙織は面白そうに笑ってた




『ごめん、ごめん。ちょっと遠出してたからさぁ?』

『…遠出?』

『そう!!でもおかげで犯人捕まえたよ!!』



犯人…?なにそれ。

思考が停止してるみたいになにもおもい浮かばないあたし


ぼーっとしていると沙織が呆れたように顔を歪ませてため息をついた



なっ…




『もしかして…忘れちゃったぁ!?ありえないっ!!ほら、写真のことぉ!!』

『あ〜っ!!思い出した!えっ?犯人捕まえたの!?』

『そうなの!!こいつだよっ!!』



ロープらしきものを引っ張る沙織


その先にはまるで昔の江戸時代劇にでてくるような縛り方をされた女の子




え…

この子って…。