『…あ、そうだ』
『なにが?』
俺の言葉に不思議そうに首をかしげる志穂
肩まである髪が横に垂れる
俺は志穂の前にイスをむけた
『おまえが代理になれ』
満面の笑みをむける
首をちょっとかしげて口の端をクイッとあげる
だって…普通そうだろ?
志穂がケガさせたんだから…
だけど…
志穂は俺の想像を超えるぐらいに驚いてた
『なにその顔?』
『なにって…なにが?』
『だからその…まっいいや。』
『言えよ』
『いい。…で?引き受けてくれんの?』
志穂の話を打ち消して強引に話をかえた
もともと俺がふったんだけどな…
俺は右腕をブラブラ上にあげて『一ヶ月か…』なんてつぶやく
相当あくどい
『…う…脅し…?』
『うん♪』
引きつった顔の志穂に笑いかける
そんなに嫌がらなくても…
でも俺の心はすでに決まっていた
なにがなんでも入れる!!
『入ってくれるよな?』
『………はい。』
消え入りそうな声でポツリとつぶやいた志穂は青ざめてる…
面白れぇ…
まぁ。
入ってくれたことだし…あいつらにも報告しとくか…
『もしもし?あ、俺。…詐欺じゃねぇよ…!!』



