私の敵はチビ会長






なんだそれ…?


俺ってもともとどんなイメージだよ?






俺は頭をかいてパソコンに向き直った



『なにしてんの?』




コーヒーを片付けながら志穂がパソコンをのぞいた



俺のすぐ横から見ようとするからさっきから髪が当たってくすぐったい





『ん〜?学校の資料。生徒の情報あつめようと思って、あっコーヒー飲むから置いといて』

『え?でも飲めないんじゃ…』




志穂は俺を見て不思議そうにしてる


俺はパソコンに意識は集中させておいて声だけ志穂にむける




『喉かわいてんの。だからおいといて?』

『で、でも…だったら作り直すから』

『もったいないだろ。一応それ生徒会の経費から出てるから』




今度はパソコンから視線を外し替わりに志穂にむける


志穂は俺の言葉にショックをうけたみたいで口があいてる…




なにその顔?…面白い。



俺はププッと笑うと志穂は顔を赤らめた




『な、なに?』

『別にィ〜?』




なんか楽しくなってきた…


俺の言葉に反応する志穂が面白すぎて





『なにまた笑ってんの!?それにいい加減パソコンやめたら?』

『言葉遣いあらい子はモテませんよ?』

『う、うっさい!!』

『はいはい。』




めんどくさそうに手を振る俺


それが気にらなかったみたいで志穂は頭を殴ってきた




ゴンッ!!




『痛って。』

『痛くないでしょ?こんぐらい』

『…おまえ忘れんなよ?俺の腕折ったのおまえだってこと』

『うっ…ごめん。』



俺に頭を下げてくる志穂…


へぇ〜


腕折ったことは後悔してたんだ?




俺はそれを笑いながら見ている


でも志穂が頭を上げた瞬間パソコンに向き直った


笑ってたら怒られちゃうし



『もういいから…。なっちゃたことだし』

『…ごめん』



しょぼたれてる志穂は小さくなってて、小動物みたい


また笑みがこぼれる…