私の敵はチビ会長




私はおどおどしながら固まって、必死に謝りの言葉を考えていると、



細い腕が私の肩を抱きしめた





『わっ!!?』

『あっちはいいのよ〜!?可愛いし、大好きだから!!』

『葉月さん…っ』




なぜか私にだけは優しい葉月さんは隣に私を誘導し、座らせてくれた




藍川くんは…おいてけぼり。








『なっ!!おい!おまえ、相変わらずひでぇ!!』

『うっさいちび輔!!』

『おい…輔に俺の字使うなよ?』

『えー!?じゃあちび優?』

『俺の名前もだめ。』

『もちろん、おれのもだよぉ?』




…うわぁ


藍川くん、いじられてる




それより、藍川くんをすっごくかわいそうと思うのは私だけでしょうか?




みんなは藍川くんをいじ
めることしか脳がないみたいに、


楽しそうにからかってる




でも…それを見てて幸せな私もいるんだ





藍川くんのおかげで、こんなにも友達ができた



葉月さんも藍川くんの幼なじみですっごく良くしてくれる




他のみんなも、渚さんにはまだあったことないけど…


とても良くしてくれるんだ





嬉しいな…。






『もうみんなやめてあげよう?…恭哉が泣きそうだ!!』

『泣くか!!バカ欄!!』

『早くすわれ〜?食うぞ。』

『あ!!ちなみに、遅れた×として恭哉はあっちの隣抜きね!!』

『はぁっ!?ふざけんな!!つうか、優もうくってんじゃん!!』

『ははっべたぼれぇー!!』





…べたぼれ…?




進くんの言葉に反応して、肩がビクッと揺れる



その瞬間藍川くんと目があった