私の敵はチビ会長







『はぁ〜…。疲れた。』

『…わ、私も』




学校の帰り道2人でお昼の出来事について、ため息を漏らす



とくに藍川くんはあれからずっといじられてたみたいで、病んでるみたいになってる





それにしても…あの人達はなんだったんだろ?




藍川くんの友達なんだろうけど…全員印象こすぎだよ…。



それにみんなすっごく格好良かった



モテるんだよね…



藍川くんもだけど///






『大丈夫?疲れなかった?』

『…っ!?ううん!!面白い人たちばかりで楽しかったよ!?』

『そっか…良かった!!あんなやつらでも、本当は言い奴だからさ!?幼馴染みなんだ…全員。』

『へぇ!いっぱいいるんだね!!…なんか…羨ましいなぁ…』

『え?』

『え…う、ううん!!なんでもないよ!?忘れて?』




いけない…。



つい、羨ましくなりすぎて本音がでちゃった




藍川くん…心配そうな顔してたな



だって私がこんなこと言うなんて思いもしなかったよね…






でも…昔から、危ないからって外にも出してもらえず、


家で英才教育を受けさせられたから、友達もできなかった





ずっと一人



孤独しかなかった






『…亜姑は、一人じゃないから』

『え…?』

『俺がいる…俺一人じゃ心ぼそかったら、あいつらとも友達になればいい。…大丈夫。あいつら気前いいし、亜姑のこと気にったみたいだから?』




真剣だった藍川くんの顔がすこしづつ穏やかになっていって、最後は私に向かってニコニコ笑いかけた



その笑顔にまた私の気持ちが溶けていく





いつでも、藍川くんは私を救ってくれる



藍川くんは悲しむ私の心を温めてくれる






…私が藍川くんにしてあげれることってないのかな?



あったら…なんでもしてあげたい