軽く触れた藍川くんの体に、ドキドキが止まらない
やばい…すごい、意識しちゃう
藍川君は私を抱えたままさっきの可愛い男の子と喧嘩?しだす
男の子のほうは楽しそうだけど、藍川くんは真剣っぽい
『いやだなぁ〜?俺は取らないよ?』
『あたりめぇだろ!!?進、近よんな!!』
『けっちーなぁ!!優もなんか言ってやってよ?』
『必死だな。恭哉』
『うっせ!!哀れむな!!』
優というらしい大人っぽい男の人が、藍川くんの頭を撫でる
それを怒ってはじく藍川くんはまるで子供…
少し、可愛く見えてしまう
一人置いてかれながら3人を見てると、また後ろから男の人の声がした
それは背筋がゾクッとするような低く、甘い声…
頬が一気に赤くなっていく…
鼓動も早い…。
『ふ〜ん?きょー君もなかなかやんじゃん?』
『えっ…?』
きょー君?
藍川くんのこと?
その人は私のよこを通り過ぎ、3人の元へと近づいていく
髪の毛がほんのり青色のその人は…不思議な雰囲気の人で
引きづりこまれそうな世界観
背もすっごく高い
『なっ…おまえもかよ。奏輔…?』
『うん。なんか面白そうじゃん?あ。ついでに…渚と欄もだからね?』
『いい加減にしろよ…?そっとしとけ』
『無理。だって楽しいし?』
…いちいち、言い方が…その、やらしい///
言葉一つ一つに反応してしまう
藍川くんじゃない違う人にドキドキする…
これがうわさの浮気ってやつなんでしょうか…?
でも、藍川くんのほうが、
ドキドキする!!



