『いやーさっきは超驚いた…。』
『私もだよ…。まさかこの学校に藍川くんがいるなんて…。』
驚きの再会をはたした私達は、いま屋上でお昼を食べてる
今朝きたばかりの私は友達なんて出来てないから1人で食べるのかなと思っていたけど、
なんと藍川くんと食べれることになった
誘ってくれた藍川くんは以前と同じで
とても優しい
友達と食べる予定だったはずなのに、私と一緒に食べてくれる
こんなに嬉しいことはないよ!!
『亜姑、なんで転校なんてしたの?あっちに友達いたじゃん!!』
『もうお別れしてきたよ。転校はお父さんの独断で決まったの』
私はその時気づいたんだ
お父さん…
まさかわざと?
藍川くんと一緒にいさせてくれるために
…ありがとう!!
大切にするね!?
お父さんがくれた時間
『ふ〜ん。お父さんがねぇ…前から思ってたけど…いい人だなっ!!お父さんって!!』
満面の笑みでお父さんを褒める藍川くん
藍川くんにお父さんを褒められるとすごい嬉しい
幸せだなぁ〜…。
『ありがと!お父さんも喜ぶよ?』
『そっか!!なら俺も嬉しい!』
『おーい。恭っ!!』
『げっ…この声は…』
ん?
なんだろ?
しきりに辺りを気にし始める藍川くんは少し挙動不審
でも、周りには人っ子一人いないのに…。
一応私も気になって探そうと横を向いたとき…
『へ〜?これが恭の女ぁ?』
『きゃっ!!?』
な、なに!?
飛び退いた私のすぐそばに目がくりくり可愛い男の子が、
私をもの珍しそうに眺めていた
急いで駆けつけた藍川くんは、私を抱き寄せ、その子を威嚇する



