私の敵はチビ会長












中学校の2年進学の年、私はある中学校に転校することに決まった



理由は分からないけど、お父さんが強制的に決めて手続きもすませてしまったから




私は正直、どこの学校でも良かったから別に困ることはなかった



けど、友達と離れるのは辛いわけで、涙のお別れをすました後の転校





なんでお父さんがこの学校に決めたのか不思議なまま、



担任となる教師とともにこれから私のクラスとなる教室へと向かった







はぁ〜…



友達、できるかな?




私、口べたなのに…



あいさつとか無理なのになぁ







ガラッ





『おーい!!転校生だぞーっ!!喜べ!』




ひゃ!!?



さっきとはうってかわっての担任のテンションに私はたじたじ




よ、喜ぶ!?



なに言ってる言ってるんですか!!?




怒りたい衝動を抑え、張りつめた空気のなかへと入っていく



1歩踏み出した瞬間、もう辛い!!






『は、始めまして…瞳堂…亜姑といいます…。』




静まりかえる教室



え…?私のせいですか!?




あたふたしながらも精一杯頭を下げる



もうクラスの人も顔とか、表情とか見れる余裕もない




ただただ、頭を下げる







『なぁ?可愛くね!?』

『あぁー!!マジタイプっ!!』

『バカ。おまえ彼女いんだろ?』




そんな声があちらこちらから聞こえてくる



…怖い。




男の子を藍川くんと藍川くんの弟さんか使用人意外見たことないから、



もうパンク寸前…。




しかも…女の子の声が聞こえない!!




もしかして…私の印象…悪いのでは?




怖くて不安でたまらなくなったその時…




ガラッと音を立ててドアが開く