あたしはそう大きく叫ぶと次の瞬間にはもう教室を出ていた
後ろでは輝の大声が響く
『ちょっ!?沙織?どこ行くの!!』
『ごめん!!』
それだけを困惑してる輝に残してあたしは走り出す
もうなんの言葉も耳にははいらない
だって…
会長がいま、この学校にいる
2週間も姿を見せず、電話もなにもつながらなかった会長が…
いま…ここにいるんだ!!
会わないといけないような気がした
会わないと本当に会長がもう戻ってこないような気がする
『っ!!会長…』
なんで学校来なかったの?
なんで電話でてくれなかったの?
なんで…なにも言ってくれないの?
聞きたいことは山ほどある
でも…
いまは顔が見れるだけでいい
会いたい…
その言葉だけがあたしの胸のなかで叫び続けていた



