『折れてるわけねぇだろ!?つうか折れるわけにはいかねぇんだよ!!』
『はぁ??なに言ってんの!?』
だって…
俺がケガしたら…誰が生徒会の仕事すんだよ?
…やっぱりダメだ!!
『離せコラっ!!!』
ジタバタ足を動かす
手はあいつに拘束されて動かないからだ
『ば、バカ!!暴れんな!!』
ーー……20分後
『よぉし。これで大丈夫だね』
『…なんだよ…これ…』
俺らは保険室から出てその前にいる
俺の右腕には大袈裟と言っていいほどの大きなギブス…
おいおい…どうなってんだよ?
腕を動かそうとするが硬く固定されているから動かない
『あんま動さないでよ?固定がずれるから』
『だから…固定ってなんだよ』
『なにって…折れてたからくっつけるために固定したの』
俺の行動に慌てながら固定する意味を俺に教えてくれた
え…?
でもこれじゃあ仕事できねぇじゃん…
『これはずせねぇの?』
『直ったらね』
『いつ直るんだよ?』
『1ヶ月ちょいって言ってたけど?』
一ヶ月…?
俺の顔に汗がながれる…
それは困惑と絶望をあらわしていた
『はぁ!!?仕事どうすんだよっ!?』
俺の声は廊下中に響きわたる
でもそんなのきにしてるほど余裕はない…
幸い、今は放課後…生徒なんてほとんどいない
運動部もほとんど外でやってるから心配はいらない
『うっさーいっ!!グダグタ言わないで早く生徒会室に戻って!?』
うっ…
俺は反撃するのもめんどくさくなり、トボトボ戻って行った



