『どーぞ?』
いやいやいや…
どーぞって言われても…。
あたし行くなんて一言もいってないけど!?
それでも笑顔で迎えてくれる水城さんに悪いと思って
笑顔で中へと入ってく
って…
すごっ!!
中は豪華っていう言葉を形に表したもの
金ぴかの家具で覆われる部屋はどれも輝いて見える
…あたしの部屋とは大違い
『…なにボーっとしてんの?』
『えっ…いや、別に…。』
おまりの豪華さに思わす固まっていたあたしは慌ててソファーに腰をおろした
そんなあたしを見て水城さんは笑みをこぼす
…やっぱ可愛い人…。
『…で?なんで泣いてたの?』
…またその質問
自然と笑顔が引きつる
これって言ったほうがいいのかな?
会長のこと水城さんも知りたいだろうし…
でもやっぱ悲しむかな
言わないほうが辛くないかも…
頭の中でいろいろな意見が回っていく
でもどれも中途半端で全然駄目。
『…じゃあ…。』
『うん』
そしてあたしはすべてを水城さんに話した
途中で泣きそうにもなったけど、
真剣な水城さんに悪いと思ってなんとか耐えた
…悲しい。
悲しくて辛い
全部夢だったらいいのにって思う
水城さんはどう受け止める…?



