それでも…
『話してください。』
負けたくない自分がいるんだ
そんなことに負けたくない
あの人が彼女だろうとなんだろうと
あたしが会長を思う気持ちは変わらない
いくら会長の気持ちがこっち向かなくても、あたしはいつもどうり笑ってやる
『わかった。』
重たい空気をはっしながら欄さんが声をだす
あたしはその空気に負けないように力強く返事を返した
『はい!!』
『…志穂ちゃんさ、クルみって芸能人知ってる?』
『へ…?く、クルみですか?…まぁ一応名前ぐらいは…』
欄さんの第一声それはあたしの考えてるものとはかなり違ったもの
芸能人?あの人となんか関係でもあるの?
クルみちゃんは12歳からモデルとして活躍してる人気のモデル
いまは16歳で確か、輝が同い年だから大ファンとか言ってた人
とにかく大人気で毎日一回は必ずテレビに出てるという噂らしい…
あたしはあんまり見たことないけど
でも、そんな人がなんで…
『その子があの女だった。』
『…はいっ!!?』
クルみちゃんが…あの人?
え、え…マジ!!?
『本当!?』
『本当。で、いろいろ調べてみたんだけど…あの子は恭哉とは初対面らしい…。』
初対面…?
でも…あんなに仲よさそうに歩いてたじゃん
そりゃ初対面の人に会長はフレンドリーだけど、あんな風に怒る顔なんかしない…
親しい人にだけ見せるのに…
『…志穂ちゃんの言いたいことは分かる。おれも同じこと思って聞き込みしたんだ。』
『き、聞き込みっ!?』



