私の敵はチビ会長







欄がいれば少し場の空気も良くなるだろ…



ケータイをズボンのポケットに押し込み一息




さぁて…俺は帰りますか!!

ここにいる意味もねぇし…

ここにいたくもないし…





ガタッ


俺が立ち上がったとき




『ねぇ。どこ行くの?』

『っ!?』



後ろから低い声がした



急だったからビクッとなってしまったことが悔しい…。





『…んだよ…。おどかすなよ…。』



俺は頭を抱えて座り込んだ

超怖かった…!!


貞子かと思ったし…







『…どこって…帰るんだよ』


驚かされたことにより少し不機嫌気味な声がでる



『…帰っていいの?』




腕を組みながら強気な口調で言う女


なんかえらそうで、俺の嫌いなタイプ…




だから俺もついキツく言ってしまう



『いいんじゃないですかねっ!?知るかんなこと』

『…うざ』

『はぁっ!?』





なにあいつ…いまうざいって言った?



俺の聞き違いかと思って志穂のほうを目をパチパチさせる



でも聞き違いじゃなくて…

確かに俺を睨みながら発せられた言葉だった





眉間にしわが寄っててそれはそれは、怖い顔


俺と目が合うと、はぁ〜…とため息を吐いて目を逸らす





あの…すごいムカつくんですけど?







『えっと…なに?その態度?』

『…ボソ…うっさい…チビ。』




…ち!!



チビ!!?




驚きのあまり固まってしまう


まさか、ほぼ初対面の人に…そんな失礼ことを言われるとは思わなかったから



世の中の人は、相手の気持ちを尊重して傷つかないように言葉を選んでくれる




でも…こいつは





『…ボソ…てめぇも…同じぐらいだ…ドチビ。』

『はぁ!?』

『は?』