私の敵はチビ会長












会長がケータイのすぐそばに耳をたててなんとか盗み聞きをしようとたくらんでる




そんな会長の頭にあたしは1発いれてやった



でも、会長がいるだけましかもしれない。



心細くないし、もしものときは頼りになってくれるはずだから







…てか。相変らず近い///
!!



また会長の顔がドアップであたしの目の前にある


ほんのりといい香りも漂ってきて、これだけでも緊張して倒れちゃいそう


足が緊張でガクガクしてきた




だけど、これが無自覚だから余計怖い…



会長はこういうときになったら他の人にもしちゃうんだ


それがすこし寂しい…





顔が赤くなっているのを隠しながら電話の相手が話し出すのを待つ




…長い。どんだけ待たせんの?





またもやイライラ気味になってきた


これがでると会長にやつあたりをしてしまうからできるだけなりたくない






ケータイを指でカチカチ叩いていると小さいけどとても可愛い女の子の声が耳に入る







「…もしもし?小出さんですか?」

『え…うん。そうだけど、誰?』




知らないおんなの子からの電話


それはあたしにしたら恐怖でしかなかった




なぜなら、あの女の手先だと思ったしまうから



あいつがあたしのアドレスを割り出し、仕返しにきたとしたら



熱い頬に汗が伝っていく





でもこんなときでもこの頬の熱が下がらないのは会長のせいなんだろうな



会長が近くにいるだけで他のことが考えられない








「私は…恭哉の…か、クラスメイトです」




”恭哉”を強調させていった彼女ははっきり強く太い声だった





…っ!!



もしかして…この子



あたしの脳裏にある考えがよぎっていく


多分それはあたっている





相変らず聞こうとしてる会長に聞こえないようにマイクを手で隠す



聞かせたくない…