私の敵はチビ会長







『へぇーそう。』



上げた顔に表れたのはいかにも怪訝な顔


なのに似合わず言葉はそっけない



声のトーンも低いままで多分怒ってるとは思うんだけど…





な、なに?



怒ってる意味がわからなかったから、一応苦笑いしといた



引きつってるあたしの笑顔はすこしぎこちないけど、まぁまぁの出来



それでもまだ不機嫌



あたしの顔を疑うように睨みつけそして深くため息





『…ボソ…まえも言っといたのに…全然役に立ってないじゃん…』



ぶつぶなにかを言ってるように聞こえる



それもそれで怖いけど…。



なにを言ってるかわからない以上あたしはその時なにもできなかった



ただ黙って苦笑い




























--10分後-----






『か、会長?まだ帰らないの?もうやばいって。』

『うっさい。いまゲーム中。』

『それあたしのゲームなんですけど…?』

『だから貸してって言ったじゃん。』

『5分だけとかも言ってたけどね。』

『やり始めると止まらなくなんだよ。』




あたしが家から弟のをこっそりと持ってきたゲームで会長は熱中してしまった



あの時不機嫌だった会長になんとか治ってもらおうとゲームを見せたのがダメだったらしい



すっかり小学生に戻ってしまっているから





機嫌は治ったけど今度はわがままになってしまった



あたしが怒りながらゲーム機を取り上げようとするとまるで狂ったように怒り出す





はぁ〜…。早く帰って。




しかもなんでか知らないけどあたしがさっきのも謝ったんだよ?


勝手にあっちが不機嫌になったのにさ



会長がモテないとか言うからちょっと言っただけだし



それをなんであたしが?



いまだってあたしが下手にでてるんだもん


納得いかない!!