私の敵はチビ会長







…考えられる理由は1つか。




多分さっきのことが原因だと思う。



あたしが泣いちゃったから、会長困ってたし。





ひどいことしちゃったな…



泣いてすっきりしたあたし、慰めた会長はこんなにやつれてる



まるで、あたしが生気を吸い取ったように…











『じゃあ…いいじゃん。』

『なにが?帰らないと部屋にオートロック掛けられるよ?』




冷めたように言う会長はどこか暗そう


なに?次は会長が悩み抱えてるとか?



それでもあたしは会長を必死に説得する


でも聞く耳もってはくれない




人の話を全く聞こうとしない会長にあたしも眉をひそめる





なぜか勝手にしまるように細工された扉は9時きっかりに固く閉ざす




だからもう誰も入れない



次の朝がくるまでは…。




もうすぐ9時。走って帰ればまだ会長だったら間に合う





動かない会長…。




会長の意図が分からないよ