私の敵はチビ会長






『か、会長…?』



この空気をどうにかしたくて、なんとか声をだす


だけど、会長には届いてないみたい






…心臓…痛い。



いまは強く握られた腕よりも心臓のほうか痛くて、辛い






『志穂はさぁ…なんでも1人で背負い込むじゃん。それはそれで仕方ないし、俺がなんとかそれを分けてもらえばいいって思ってた…。』





俯き顔をかくしながら話し出す会長はどこか悲しそう


っ!!?


違う…。


こんなこえ聞きたいわけじゃない。



そのために部屋に呼んだんじゃない




あたしは、ただ。


会長と話したかった…だけなのに





涙が無意識に頬を伝っていく


あたしのせいで、こんな辛そうな顔をしてる





あたしが呼んだから



あたしの顔を見た会長はとっても悲しそうでそして悔しそう…





『…っごめん。なんかうまく話せない。でも聞いてほしいんだ。俺は志穂がなにで悩んでるか全然知らなかった。でも…今日の志穂見て…。原因は俺なんじゃないかって…思ってさ。』




さっきよりもずっとずっと悲しそう



自分の責任だと思ってる会長


あたしはなにもいえなくて、ただただ泣いてた