…。
まぁ、会長は素直に言っただけかもしれない
ていうか絶対そうだけど…
普段男っぽい性格してて、女の子らしさのかけらもない
別に男の人にどう思われようが良かったから…
でも…会長は違う
なんていうか、少しでも可愛く見られたい
こういうの、よく分からないから…
でも、あたしがおかしくなってるのは分かってる
会長に会ってから…
あたしどんどんおかしくなってるもん
けど…。
こうはっきりと言われるとね…
涙でにじむ目を隠しつつ、会長に気づかれないようにプレゼントをしまう
なんかもう見たくなかったから
こんなのただのわがままだ
努力もしてないくせに会長ばかり悪く言ってる
ただの何気ない言葉にすぎないことなのに、引きずる
…はぁ
『…なぁ?志穂さっきからなんかおかしい』
『…ん。』
はいはい…
あたしはおかしいですよ!?
開き直ってすねながら会長のほうを見ると、
心配そうに覗き込む会長のは顔
ドクン
と胸が高鳴って、鈍い音が体中に響く
やっぱり顔は赤く染まりギュッと締め付けられる感覚に襲われた
けど、心配してくれることがすごく嬉しい
あたしは会長に赤い頬を遠慮がちにもちあげ恥ずかしそうに笑う
『…俺なんか悪いことした?』
いつも以上に弱気な会長
気づいてるんだ。会長の言葉であたしの気持ちがかわってることに



