私の敵はチビ会長





『わかった〜もういいよ。あっそうだ!!未夜からもあるんだけど見る?』

『なに?プレゼント?』




素直に諦めたあたしに驚きを隠せないみたい


軽く動揺してるし





『うん!!触った感じ服なんだよねー』

『どれどれ?』



また近づく距離…




会長は無意識だろうけど、あたしの心臓は激しさを増す



髪の毛がたまにあたる距離でドキドキしながらプレゼントを開けていく







『わぁ〜!!か〜わいい♪』


思ってた通り服だったけど、てっきり未夜のことだから自分の好みで買うと思ってた


けど実際全然違う




なかには淡色のニットカーディガンで輝のスカートに合いそう



あ…。もしかして、3人一緒に買ったのかも




なぜなら良く見ると皆同じブランド


多分沙織と輝達に渋々合わせたのだろう





プッ…


未夜の嫌そうな顔が頭に浮かぶよ


眉間にしわをよせて口を尖らした未夜がこっちを睨む






『…なにニヤついてるの?』

『へっ?』




振り返ると、あたしから少し距離をとっている会長




会長に引かれたことよりも

少し離れた距離がなんか寂しくて…




ついついしょぼんだ声になってしまう






『可愛いなぁって思って…会長はどう思う?』

『それ?う〜ん。わかんね、でも志穂には似合わないかもな!!』




グサッ



なにかが胸に突き刺さってきた


それは鋭利な刃物のように鋭く、深く。







…つまり…あたしには可愛いものは似合わないと



可愛くないなんて分かってるよ?でもさ…


もうちょっと考えてほしかった