会長に拒まれて行き場をなくした手を掴み俯く
うっ…。
今のは少ししつこかったかも…。
酷い拒まれかたに一気に不安と後悔が募る
…会長を怒らせたくないし
嫌われるのも嫌だから…
でも、会長もちょっとひどいよね?
あたしにだけは見せないって…
じゃあ他の女の子にはみせれるんだ
そう思うと悲しくなってきた
『……ごめんね?会長』
シュン肩を落としうなだれるあたし
心の中では会長が謝ってくれるかなぁとか少し期待してたけど…
一向に会長の声が聞こえない
静かな沈黙のなかで、あたしはどんどん落ち込んでく
あぁ…!!
どうしよ!?
やっぱしつこかったんだ…
嫌われたの、かな…?
あたしの横では会長がそわそわしだした
…どうしたの?
暗い目で会長を見ると会長はひどく焦ってる
『いや…その…そんなに落ち込むなんて思わなかったから』
あたしの機嫌を伺うように恐る恐るあたしを見てくる会長
…本当、ずるい
あたしはもう心の中では笑っていた
けど、なんとなくいじわるしたくなってきたんだ
可愛い会長みてると…
『うん…大丈夫。でもお願いがあるんだぁ』
『…え、なに?』
『箱の中見せてっ!!』
『ダメ。』
即答…。
笑って言ったその言葉はきっぱりと断られた
しかも真剣な顔で言うんだから、なおさらもっと聞けないじゃん…
もういいや
こんなことやってても、お互い気まずくなるだけだし…
それに箱はたぶんあたしに関係ないことだと思うから…



