私の敵はチビ会長









『なんでしょうか…?』

『大丈夫…?』



本気で心配してるって感じの目




…なに、その目…


やめてくださいっ!!





『違うよ!?ただあたしはその箱が気になっただけで…』

『え?箱?』


必死に両手を振りながら箱を指差す



あたしが指差した先にあるものを会長も見る




見た瞬間『あ』っと声を漏らし、急いでそのピンクの箱を隠した





…へ?



あたしは思わずキョトンと顔を傾ける







『ハア…ハア…』

『なにしてんの?』

『い、いや?別に?』




口笛を吹くまねをしながら目を泳がす会長





でもあたしは見た



会長のすごい焦りようを。



あんな会長見たことない




…はは〜ん。


あんなかに、なんか大切なものでも入ってるんだ!!



あたしは目敏くそう決めつけ、心の中でニヤと笑う






『その箱のなか何が入ってんの?』

『……っご、ごみ?』




あきらかな不自然さが残る会長の言葉



本人も汗だくであたしの目なんか見れてない






…会長って嘘つくんだ



絶対嘘だと確信したあたしは会長からそれを取り上げようと手を伸ばす








『ちょっ!?だからごみだからいいもん入ってねぇって!!』

『だったらなんで隠すの!?ごみだったら見せてくれたっていいじゃん!!』

『ばっ!!絶対おまえだけには見せねぇ〜!!』




あたしの手を振り払い、箱を後ろに隠す会長


片方の眉をあげあたしを睨んでる



断言した会長はすこし怒ってるぽい