私の敵はチビ会長








どう、思う…?





『…はい?』

『だから俺の話を聞いての感想は?』

『…』



ニコニコと笑い続けてる会長の笑顔には黒いオーラがあって…




あたしはその時気づいた…


これはあたしをはめる会長の罠だと



もちろん話なんてこれっぽちも聞いてないあたしに


聞いていたと嘘をつかせ、じゃあどういう内容だった?と揺さぶりをかける






策士め!!


正直、はめられたことが悔しくて怒りたい




しかし負けず嫌いのあたしは当然正直に聞いてないなんて言えるわけもなく…



いまみたいに困惑状態になるんだ



それを楽しそうに見てる会長がむかつくっ!!




でもいま気づいたところでもう遅い…



なにか言い訳を考えないと。


それか勘で当てるとか?





…いけそうかも



多分会長のことだから生徒会のこととか学校の話をしてたんだと思う



大事な話って言ってたし。

一応まじめだし





ハッ!!



そういえば最近田中先生のことで悩んでるとか言ってたような…



なんかモテてることを自慢されてるらしい



この考えが浮かんだ時、会長がニコニコ笑顔から一瞬ニヤッとしたねが見えた





うっ


あたしが困ってるのみて会長がさらに機嫌を良くする



っはやく言わないと…

よしこれで







『う〜んとね。やっぱり田中先生はモテると思うよ?』

『はぁ?』




さっきよりすごく嫌そうな顔をした会長



田中先生の話をしたらいつもこうなるのが会長の癖



でも今回はひどくとっても嫌そう





言った本人のあたしの苦笑い…



あ〜これはちがったか…。