『はーい。なんです…』
『……あ〜…。どうも。』
ペコッっと頭を下げて恥ずかしそうに髪の毛を触ってるその人は
あたしの知ってる人
『え…。なんで…?』
そこに立ってるのは顔を赤くして私服を身にまとった会長だった
唖然と会長を見て目をぱちぱちしてるあたしに会長も固まりだす
だって…だって…
会長だよ?
さっきまで一緒にいたのに変な緊張感に襲われる
『んだよ…。きちゃ悪いかよ。』
『え〜と…どっちかっていえば…悪いかと…』
『るっせぇ!!これ渡しに着ただけだから…。』
ん。と言ってオレンジ色に装飾された花束が目の前に出す
急に目の前にきてビクッとしたけど
いい匂いに誘われて思わず匂いをかいでしまう
え…?
これを渡すためにわざわざ?
てかなんで?
『あの〜…。これなに?』
『花』
『…それは分かるけどさ、どうしたの?』
『は?だって今日おまえの誕生日だろ?さっき言ってたくせに…』
思い出したようにぶつぶつ文句を言う会長は
多分さっきの生徒会室のことを言ってるんだと思う
はは…。
あたしがふてくされてた時か…
でも正直それだけのためにわざわざ花を買ってきてくれるなんて
かなり嬉しい。
『じゃ。俺帰るから。』
『えぇっ!?ちょっと…』
あ…
思わず引き止めてしまった



