『ごめん、な…?』
でもここで素直に『いいよ』とか言えたら可愛いんだろうな…
しかし、あいにくあたしにはそんな恥ずかしいことを出来る勇気はない
かといってなんかいい言葉が浮かんでるわけでもないから
『別に?気にしてないから。それじゃ葉月先輩。優さんあたし帰りますね?』
『え…?わ、分かったじゃあね♪』
びっくりしたしたように目をまん丸にした葉月先輩だったけど
あたしの気持ちが分かったのかすんなり返してくれた
優さんもそれ以上つっこまないで『ばいばい』だけ言ったくれる
ありがとうございます…
軽く頭を下げ生徒会室を後にする
チラッとたたづんでる会長の方を見たけど会長は俯いてて
黒髪が顔にかかり表情が読み取れない
でも…落ち込んでるのかな?
はぁ〜…ダメだあたし
会長のこと困らせてばかりでなんにも役に立ってない
さっき自分がやったことに後悔の嵐が吹く。
やっぱ素直になれば…
ろうかの壁にもたれながら決心をしようとするけど
…無理。
あたしは性格上素直に『ありがとう』とか言ったらキモイタイプだ
特に会長にそんなこと言ったら絶対引かれる…。
それは絶対にヤダ。
とうとう決心がつかないまま学校を後に
明日沙織に相談してみよ
帰り道歩きながらそんなことを考えていた



