『志穂ぉ?どうしたの?』
『!!…なんでもないよ?』
心配そうに私を覗き込む沙織
あ…心配させっちゃたかな…?
『あ!!そういえばなんで昨日急に帰ったの!?』
やっぱりそうくるよね
『…ははっ。』
やば…言い訳考えてなかった…
苦笑いで誤魔化して時間稼ぎを試みる
…いや…
正直に言おう!!
がんばれ志穂
おまえなら…
『…お、おなか痛くて…』
ちがーう!!
なに言ってんの!?
私!!
あたしは両手で顔をおおった
『そうなんだぁ〜♪じゃあしょうがないね?』
…ごめん…沙織…
心のなかでそっと呟いた
『…ほ…志穂…。』
誰かが私の名前を呼んでる…
目を開けたくても重い石でものってるようになかなか開かない
誰…?
心のうちに呼びかけられるような感じがした
不思議な感じ
神様…??
…マジで!?
えっ…なんで神様が…
私は頭のなかで一生懸命考えたけど
全然わからない…
そのうち声がだんだんはっきりして大きくなってきた
『志穂っ!?』
『はいっ!!!』
私は返事に答えるように勢いよく飛び起きた
『んもぉ!なにその頭ぁもう帰るよ?』
へ?…沙織?
自分の状況を理解できずに周りをみた
気づけばもう下校時刻…
寝てたんだ…
じゃぁ…あれは夢か…
私は頭を手ぐしで直してみた
はねはね…
『うん♪帰ろっか!?』
しょうがない…。
部屋に帰ってから直そ
だから早く帰んないと!!



