『なにしてんの!?会長早く!!』
怒ったように俺を呼ぶ志穂
だけどその表情はぎこちない
いつもの自然な表情じゃない気がする
そんな思いをかかえつつ志穂に追いついていく
志穂と俺はなぜか人が来ない広場に来ている
この学校には広場も管理されているけど、寒く日が当たらないため滅多に人は来ない
不思議に思って首をかしげていると
下からなにかが俺の脚を引っ張った
『うわぉっ!?』
『アハハハッ♪引っかかった〜!!会長座って?』
楽しそうに座りながら俺を見上げる志穂
そんな志穂を見下ろしながらため息混じりに腰を下ろす
草は思ったよりひんやりしていて思わず身の毛が立つ
志穂は冷たさなんて感じていないように明るく振舞う



