私の敵はチビ会長







『…藍川くんのこと好きじゃないんだったら、もう関わらないで。』





低い声で絞りだすように言われたその言葉はあたしの胸に突き刺さった








…好き?




会長を?









それはいままでうやむやにして気づかないふりをしてきた事






だって分かんなかったから…





自分の気持ちが






分かってしまうと壊れてしまうようなきがして









でもこの子は自分の気持ちに気づけて、それでいて必死に会長を振り向かせようとしてる…




それなのにあたしなんかが会長と仲よさそうに話してる






普通でいれるわけないよね?







だけど…






あたし。















会長から離れたくないんだ
















でもこんな半端な気持ち真剣なこの子にまだ伝えることなんて出来ない…





はっきりさせなきゃいけないのに





色んな気持ちが交じり合って答えがでそうにないんだ












『ごめん…1日考えさせてくれないかな?』








怒られる覚悟で発したその言葉に彼女は意外な反応を見せた






『…分かった。3日間あげるから。ちゃんと自分の気持ちをはっきりさせて』





さっきまでの怒りっぽい言い方とは全く違う




優しく俯いてるあたしに語り掛けるように言う彼女





驚いて顔を上げて見ると険しいけど、なぜか悲しそうな表情をしてた




その表情に胸が痛む