会長からわざと顔を逸らして俯く
なんでだろ…
胸がドキドキする
俯いてしまったあたしに笑っていた会長も心配そうに覗き込む
それが逆効果であたしは恥ずかしくてもっと顔を逸らした
『あの〜?藍川くん?』
隣の女の子が不安そうな顔をして会長の名前を呼ぶ
すると会長はあたしから視線を外すとため息をつき
ポンポン
っ!!?
あたしの頭を優しくたたき仕事へ戻って行った
『…なんなの…くそ。』
会長が行ってしまうのを見つめながらあたしは呟く
悔しくて悔しくていつもあたしばっかりこんなに苦しい
『…あの?』
『え?』
となりの女の子が話しかけてきたさっき会長に注文してた子だ
あたしは話しかけられたから慌ててまだ赤い顔をあげた
その子は真剣そうに眉間にしわをよせてあたしを見る
…なに?
始めてみる子に戸惑う



