私の敵はチビ会長






『おまえなにしてんだよっ!?仕事は!?』




興奮気味に荒々しく会長を揺すると会長は苦しそうに白目を向く



周りにいた人たちも心配そうにこっちを見てる



多分喧嘩だと思われてるんだろう…






『ちょ!!やめてあげてください!!』



なんとか会長とその人の間に割り込んで会長を救出


目が回っているのかへなへなしてる




会長を擦りながらキッと苦笑いしてる男を睨む




なにこの人!?


黒い短髪の髪を掻き毟りながらめんどくさそうにあたしを見下ろす



その仕草は会長とそっくりだった






『えっと…あんた誰?恭哉の彼女?』

『はぁ!?違うに決まってるし!!』

『…あ、そう?そんなに怒らなくても…』



あたしの反応に呆れたのか声を曇らせる




…なんか落ち込んでる?



そう思うぐらいに顔も曇らせたからちょっと複雑な気分





しばらくなにも話せなかったあたし



この人が誰なのかもわかんないからあんまり話したくなかったから





『…とにかくここじゃ邪魔になるから席につれてく』

『へ?…あ、はい。』



伸びていた会長を軽々と持ち上げてどこかへ連れて行こうとするから、あたしも必死になって付いてった






少し行くとひときわ小さい部屋があって会長はそこに押し込められた




え!?なにここっ!!?



会長が捨てられてしまったのも心配だけどまずここがどこなのかが心配