私の敵はチビ会長



<志穂>




『きゃぁ〜っ!!楽しかった♪』

『そりゃぁ…良かった。』


興奮して会長を叩いたりしてるあたしに対して、


冷めた口調でこっちを見ずにそう言う会長




その反応に若干イラッとしてしまう





…なんだよ?せっかく人が盛り上げてんのに…



あたしはふてくされて会長とは反対方向を向くけど


会長はそれにも気づいてなくて…







『…会長?』

『…え、あ。なに?』




間をあけ驚いて聞いてくる会長は明らかに話を聞いてない




あたしの話になんか興味ないんだと感じて


なんか寂しくなってきた…



また空を仰ぐ会長を見て俯きそっとため息






そういえば…



さっきのライブあたしだけが盛り上がって、会長静かに見てるだけだったな



それに昨日のあれもあんな形で見せるのは嫌だっただろうし…





思い出してみても、会長はあたしに色々な物をくれた


あの大きな塔に。光る綺麗な星屑


あと…ココアも





それなのに…


あたしは…





こんなにしてくれる会長になにもかえしてない



あたしは会長にとってなにか役に立ってるのかな



おまけに暴言とか吐いてバカにするし…





それに、今日は忙しい自分の時間を割いてあたしに付き合ってくれてる













『会長ー。』

『…なに?』



また話を聞いていない…



でもあたしはいままででは考えられない笑顔で話す





『会長ってさ、ほしい物とかある?』

『は?ほしい物?』

『うん♪』




明らかにめんどくだそうに頭をひねり必死に考える会長